各駅停車、サイコロだけで何処まで行けるか?


・ルール
 事前に、サイコロの目に合わせて路線を決めておき、
 サイコロを振って出た目の路線に必ず乗る。
 ただし在来線のみ。特別料金のかかる電車には乗らない。
 また、たった今乗ってきた路線で戻る方向もなし。

 目的地は、次に分岐となるターミナル駅

 サイコロを投げる順番は、H方→T丸→T野井→俺。

 「青春18切符」を購入のため、タイムリミットは4日間。
 (ラスト1日は帰る日として残す。)

 さぁ、がんばっていきまっしょい

 

 

 

…大体、旅行の前の日に徹マンをしている事自体間違っている……。

朝方5時半頃寝て、8時には起きる。
id:satomi_hantenもW部も、一緒に旅行に行くT野井も寝ている。


横浜に9時50分過ぎくらいにつく。
id:satomi_hantenとW部とはココでお別れ。
惜しむことなく、さっさと帰っていただく。

腹が減って仕方が無いので「ドトール」に駆け込む。
しかし、ドトールは混んでいた。
T野井が並んで買って、戻ってきたら10時だったりする。
速やかに食って、早々に出る。


京急口の方から、H方とT丸が来た。
5日間どうぞ宜しく。

青春18切符の確認をして、取り敢えずは東京へ。
10時半頃、東京についた。


■東京駅(第1投)
さて、H方には北か南かを決めてもらう。


1、3、5:南
2、4、6:北


みんなの思いはただ1つ。
そう、南方向だけだった。それはH方も同じハズだった。

…そして運命の一投。結果は!?


4。


o---rz


■東京駅(第2投)
なんで冬によりにもよって北を目指さないといけないのか。
罵る。全員でH方を罵る。

しかしルールはルール。
とにかく北を目指すことに。

さて、T丸。
北を目指す路線を決めてもらう。
うまくいけば途中で修正できる路線を願う。


1:山手線内回り
2:中央本線下り
3:総武本線下り
4:京浜東北線北行
5:京葉線下り
6:余ったので「やり直し」

できれば1、2。
新宿あたりで修正ききそうだし。

T丸が投げる。


3。

…微妙。


 

■千葉駅(第3投)
12時過ぎ、俺達は千葉にいた。
総武本線とかいう電車で、千葉に来た。

取り敢えず飯を食う。
何かもう、マッズイ飯を食った。店選びも最悪。

凹みながら次の行き先を決める。


1、2:総武本線下り
3、4:内房線下り
5、6:外房線下り

…頼む。外房だか内房だか知らんが、そっち方面はカンベンしてくれ。
グルグル回る羽目になるし、時間の無駄だし。

T野井が投げる。


1。


OK~!
初めて願い通りの目が出た…。


成田駅(第4投)
実際は成田行きの電車の中で決定。


1、2、3:成田線上り
4、5、6:成田線下り

俺が投げる。


3。
我孫子へ。


我孫子駅(第5投)
実際は我孫子行きの電車の中で決定。


1、2、3:常磐線上り
4、5、6:常磐線下り

H方が投げる。


5。
水戸に決定。

南への思いは、ここで断ち切られた…。


水戸駅(第6投)
高萩行きの電車の中、水戸から何処へ行くのか検討していた。

1つは、常磐線このままでいわきまで行くこと。
もう1つは、第3セクター・水郡線で行く郡山。

なるべくなら、常磐線のままで行たいねぇ、T丸君。


1、2、3:常磐線上り
4、5、6:水郡線下り

T丸が投げる。


4。

「……じゃあ仕方がねぇ。水戸で降りるぞ」
俺は電車内に掲示してある常磐線の停車駅で確認。
あと2つ目で水戸だった。

…次で乗り換えだ。
荷物をまとめドアに立つ。

電車が止まりドアが開く。
目の前には見事に咲いた梅の花に囲まれた神社があった。

……どうも様子がおかしい。
スゴイ不安が俺達を襲う。

「ココはホントに水戸なのか?」


電車は既に出てしまった。
俺達は駅出口付近で大ショックを受けた。

「臨時駅・偕楽園へようこそ」


………は? 臨時?

そうなのだ。
常磐線は3月6日~22日までの間は、臨時で偕楽園前に止まるのだ。


……ふん、もうイイさ。
まぁ、ココに止まったのも何かの縁。
神社でお参りでもしていこう。

さすがは水戸、とにかくみやげ物は「名物・水戸納豆」だった。
こんなもの、誰が買うのかねぇ(納豆嫌)

それにしても、梅の花は見事だ。
圧巻というべきかもしれない。
とにかく綺麗だった。


階段を上がりきると、神社が現れた。
とにかく旅の無事を祈る。

不と横を見るとお御籤を発見。
T野井、H方が率先して籤を引いている。

俺は正月に凶を引いた男だ、もはや落ちる事もあるまいと、引いてみることにする。
吉だった。

H方が大吉を引き、アホの子の様に喜んでいる。
T丸は中吉、T野井は俺と同じ吉だった。

旅行運の所を見てみる。
「水難に注意せよ」と書いてあった。
何だ、水難って?

H方は「色と金に注意」と書いてあるも、
「旅行は万事問題なし」という好内容。

T丸は「西に行くと、良い事がある」という。
まぁ、帰りが西に向かう事になるので、良いとしよう。


問題はT野井。
「旅にならないので、旅行は控えよ」
……もう出てんじゃん…。


……しかし数日後、お御籤の内容を思い知らされる事となった………。


旅の本線に戻る。偕楽園から水戸へ。

水郡線は3両編成のディーゼル車。
しかし第3セクターなのに、結構人が乗っているねぇ。

俺はあまり気にしなかったのだが、
他の3人がディーゼル車が初めてだったらしく、ディーゼルの音と揺れに参っていた。

「冬の間、ボタンでドアを開ける」
という雪国の常識も、3人には初めてだったらしい。


しかしこの車両、暑い。
何故かある室温計を見ると、26度。

人は既に乗っていない。なのにこの暑さ。
車掌は余程の寒がりだったのだろうか?


途中、電車は久慈川(?)と平行して走った。
川原に絵が書いてある。太陽、お魚、遊ぶ子供達……、
多分、近くの小学校の書いた絵だろう。

絵を見ていたら、短いトンネルに入った。
すぐに出る。


!!!!
絵の感じが変わっている!

先程の可愛らしい絵から一変、
到る所に鬼、鬼、鬼、鬼……。

何なんだ?これは?


常陸大子の駅で、水郡線の前半が終了。

次の電車まで多少の時間がある。俺達は駅を出て、食料を買いに街のパン屋を尋ねた。
「カレーパン」の他に「エッグカレー」というパンがあった。
スゲェ美味そうなので購入。

…ウィンドウの端に「ドラゴンボール」があった。
何だろうか? じっちゃんの形見だろうか?

聞くと、カレーパンにラスクをくっ付けて揚げた物のようだ。
H方が購入。

よくよく考えると買った3種類もカレーパン。


水郡線・後半戦の電車の中、エッグカレーに大満足している二人がいた。
ドラゴンボールは、見た目ほどインパクトはなく、味も普通だった。

あまりにもやる事の無い電車の中。もう寝るしか無いだろう。…ぐぅぐぅ。


郡山駅(第7投)
実際は郡山行きの電車の中で決定。


1、2:東北本線下り
3、4:磐越西線下り
5、6:磐越東線上り

T野井が投げる。


1。
福島に決定。

時間的にもいっぱいいっぱいなので、本日の最終駅に指定。


郡山駅に到着。東北本線に乗りかえる。
もう外は真っ暗。何も見えない。


■福島駅(第8投)
実際は福島行きの電車の中で決定。


1、2、3:東北本線下り
4、5、6:奥羽本線下り

俺が投げる。


1。
明日1番は、仙台に向かうことで決定。


夜9時。
横浜を出発してから約11時間。福島に到着した。

右も左も判らない土地で、ホテルを探す有効な手段。
そう、大日本帝国が世界に誇る、天下の警察に聞くのだ。

したら「ホテル板倉」というホテルを紹介してもらった。
ベイスタの佐々木に似ていたお巡りさん、ありがとう。


ホテル板倉はビジネスホテルだった。
入ると優しそうなおじさんがいた。

素泊まりを頼む。
「一泊5000円です」と言われ、T野井が交渉。
おじさん困る。

「…ちょっと待ってください」といって、奥へ行ってしまった。

3分位して、おじさんは戻ってきた。
「4000円でいいです」
マジで!? ナイス板倉!! ナイスT野井!!

部屋に行くと、おばちゃんが部屋の支度をしていた。
ツインルームを4人部屋にするらしい。

おばちゃんの話によると、
明日は近くの大学の試験で、殆どのホテルは満室なんだそうだ。
あなた達は運がイイと、おばちゃんに言われた。


さて、荷物も置いて一息ついた事だし、街へと繰り出すか!?(当初の目的

それにしても福島は寒い。
いくら夜っつっても、この寒さは無いだろう。

良さ気な店を見つけて、即入店。
判断は大正解だった。
焼き鳥メインの店らしい。とにかく美味かった。
店のおばちゃんとの話も面白かった。
帰りには、ジンロまで頂いてしまった。

この店、絶対来る!! もう一度!!

隣の席に座っていた女2人が、ヤらしい話をしていたのが気になったけど・・・


ホテルに戻ってくると、眠くて仕方がなかった。
風呂に入って戻って来たら、もう寝ていたらしい。

明日は取り敢えず仙台だ。