伊東マスター

大島にキャンプしに行く。
ポイントはキャンプ経験者が1人も居ないということ。

さぁ、生きられるのか。


前日は12時前には寝た。
最近の中じゃだいぶ早い方だ。
それでも眠いのは、朝方5時という異常に早い起床時間のせいだろう。


6時に横浜駅北側改札に待ち合わせ。
飯を食う気にもならないので、お茶を飲む。


T野井から電話だ。

何だかスゴイ剣幕だ。
 「おまえ今からH方に電話してみろ!! だいぶむかつくぞ!!」
「……なんでよ?」

H方は今日はバイトがあるので、あしたの昼頃に大島に向かう予定の男だ。

「あの野郎、女と敷け込んでやがる!! 俺等が朝早く起きて頑張っている時に!?」

よしよしとT野井をなだめて家を出る。


5:50頃待ち合わせ場所に到着。
すでにT丸がいる。

……???
奴の担当のビニールバットとゴムボールが見当たらない。

「朝のコンビニにはそのようなものは置いてませんでした」
そうですか、残念。

そうこうしているうちにT野井着。
やたらと荷物が少ない事を指摘。
本人も「怖い」といっていた。

多少遅れてid:satomi_hanten到着。
米を持っているid:satomi_hantenはさすがに荷物が大きかった。


改めて切符を買い入鉄してホームへ。
キオスクで日刊だの週間アスキーだのを買う。

6:13発静岡行きに乗り、俺達の暴走が再び始まった。


電車の中、この時間の割りに結構混んでいる。
取り敢えずボックス席を確保。

特に話す事もなく、
強いていうならT野井がクーラーが寒いからとid:satomi_hantenと席を替わったくらい。


小田原を過ぎると、人も疎らになってきた。
熱海に着いたところで乗り換え。伊東線で伊東まで向かう。

T野井が突然
「俺は伊東に詳しい。伊東マスターだ」
といい始めた。

それからは伊東マスターはジェダイマスターよりも強いのか、
という話で盛りあがる。


伊東に着き、港への行き方を調べている時に雨が降り始める。
バスに乗っているうちにその雨はスコールのように降り始めた。

雨が弱まったあたりでバスのおっちゃんに「ココで降りろ」といわれる。
港が近いらしい。

途中、薬局を見つけ、船酔いに弱過ぎる俺は酔い止めを購入。

券売所で乗船券を購入してさほど待たずに乗船。2等船室に陣取る。


出航。
俺は間もなくテラスへ。朝からなにも食っていないのでヤキソバを食う。
んで船室に戻る。寝袋を枕にして寝る。

……ハズ、だった。

「暴れていないと船酔いする」
と言ってT野井が暴れ出す。

結果、俺のグラサンの耳の部分を破壊(凹


なんだかんだで静かになる。どうやらみんな酔っ払ったようだ。

辛うじて起きているT丸と、船内TVでアニメを見る。

つる姫じゃーで大爆笑。

パタリロが以外につまらなかった。

そんな事をやっている内に大島に到着。


岡田港に入港。
降船するなり警官数十人が警備しているのを見る。何なんだろうか?

群れてくるレンタカーのおっさん共をあしらって、取り敢えずターミナルへ。


とにかくキャンプ場を探さないとなぁ、と言う訳で案内所で相談する。
都営のキャンプ場をみつけ早速電話。
たった今キャンセルが出たのでOKだそうだ。

しかしキャンプ場のバスが4時過ぎまで来ないと言うので、時間を潰さなくてはならなくなった。


ターミナルの入り口に荷物預かり所を発見。
話しかけたが、口調がだいぶムカツクババァ。

それでもババァの「他に預かってくれるトコなんかないよ?」の一言で撃沈。
一個300円で仕方なく預ける。


取り敢えず飯でも食うか、と言うことになりその辺をブラブラ。

ラーメンののぼりを発見。何だか値段が高め。
ココは辞めとこうと言って去ろうとした時、張り紙が目に入る。

「荷物預かります。一個200円」

……騙された、あんなクソババァに騙された。


さてこれからどうしよう。
ブラブラしていたら浜を発見。
どうも地元浜っぽい。女の子少ない…。

T野井とid:satomi_hantenカニGETTERと化した。
俺はT丸と共にぼぉーっとする。

しかし天下のお日様はぼぉーっとすることすら許してくれない…
黙っているだけでアツイ。

取り敢えずキャンプ用の買い物だけ済ませて、とっととターミナルに帰還。


ナンともかんとも時間を潰し、いざキャンプ場へと向かう。
しかしこれがなかなか遠い。

バスに乗った瞬間から他の3人は寝てしまった。

途中のバス停にるりちゃん交通安全ポスターを発見。
id:satomi_hantenに報告しようかと思ったが、寝てるので辞め。


キャンプ場は崖の真下にあるらしく、私道のヘアピンカーブを17回曲がりくねった。

キャンプ場に到着して取り敢えずチェックイン。
キャンプ道具一式も借りる。

指定された設営場所にきたものの、4人ともテントなんか立てた事も無い。
簡易の説明書を見ながら、なにやら不恰好なテントが完成。


時計を見るとまだ5時。
俺とT丸は釣りに行く事にする。
T野井とid:satomi_hantenは泳ぎたいと言って、キャンプ場の浜に行く。

浜に到着。
多少曇っているが、水温は平気でしょう。

問題は浜。
……なんなんだ、ココは? 浜じゃないのか?
磯じゃないか? あたり一面、石だらけ岩だらけ。

ちょっとでも滑ったら酷い目にあいそう。
つーか波、凄いんでスけど!? 何でこんなに荒れているんだ?

ボーゼンとしているとT野井が向こうの方にトンネルを発見。

「向こう側を見てくる。ひょっとしたらちゃんとした浜があるかもしれない」

うむ、頑張れ。俺達は釣りを楽しむ。


………って、釣れる訳ね-じゃん!
早々に切り上げる。

向こうからT野井達も引き上げてきた。

T野井曰く
「トンネルの向こうに、日本海があった……」


しかたねぇ、飯でも食うかと言うことになる。

ご飯は割りとまともに炊けた。
しかしおかずが無い。俺が釣る事が出来なかったからだ。
id:satomi_hantenはもはや「塩ご飯」と諦めていた。


しかぁし! このおれ様、この様な事態は必ず起こると推理!

超アイテムを大持参!!

見やがれ!


STARWARSカレー・中辛!!!


何故かパッケージは悪者ばっかだが。

しかしこれを4人で分けるとなるとかなり少ない。
各自塩や醤油やソースをかけて回避。

もはや回りは真っ暗。
虫が入ったかもしれない飯を4人は貪るように食う……。


このキャンプ場、タダでシャワーを使えるので、T丸と2人で浴びに行く。

結構混んでいたが、すぐに開いた。
中に入るとボディソープと洗顔フォームがあった。
もちろんありがたく使わせていただく。

……それにしても何なんだ、このシャワーは?
温水の方のコックをひねる。少ししか出ない。
もちろんそれだけではアツイので冷水の方もひねる。
…すぐに冷たくなる。

もういいや、勢いに任せろとばかりにコックをひねる。

…シャワーの穴の内、6個くらいからしか水が出ない。
しかも圧力かかっているから痛ぇ痛ぇ…。

それでも頑張って全身を洗う。
ボディソープで頭洗うと、髪の毛がつっぱると言う事を知った…。


テントに戻ると、T野井とid:satomi_hantenはもう飲んでいた。
…いや、飲み終わっていた。
「温いウーハイは大分ヤバイ」

んでまぁ飲みながら、さっきバスん中でるりポスターを見たぞ、とid:satomi_hantenに報告。
id:satomi_hanten悔む。


その内、あしたの朝飯当番の事で言い争い、キャラしりとりで決着をつける事になる。
俺達のテントの中を、色々とマニアックなキャラが飛び交う。

夜はドンドンと更けていった。