右翼と共に働く

バイト、3日前と同じ所。

「配送助手は楽だし上がるの早いしオイシイなぁ～。」
なんて考えを覆す恐るべき運転手登場。

部長さんに「んじゃ、あれ乗ってって」と指差されたトラック、

……いや、なんか日の丸とか見えるんでスけど…？

「失礼します」
と乗りこみゃ、案の定運転手に前歯が無い。

ダッシュボードには「関東攻守会」と光り輝くネオン。
…コイツと半日以上いるのか。
…まぁ、話してる分には良い人っぽいけどね……。

それでも午前中は滞りなく任務を遂行。
あとは飯食った後に時間指定のイスと机を運べばOKにょ～♪

んでもって事件は発生。

時間指定の届け先の近くにトラックを止め、
右翼運転手が「ココで飯にしよう」

さて周りを良く見りゃ、右手に見えますのはロシア大使館でございます。
…おいおい、ここはマズイんじゃないか？

なんて思ってたら、案の定ロシア大使館警備の警察官がトラックに駆け寄って来る。

ほらみろいわんこっちゃない。窓を開けて尋問開始。
無論俺の方にもフレンドリーな警官登場。ノラリクラリとかわす。

荷物を見せたところでやっと仕事だと認めてもらう。

んで仕事して帰路に着く。