震え凍えてワイキキ、沖に流されワイキキ、ビバワイキキ

朝6時起床。
本日は普通に、ホテルのオーシャンテラス・レストランで朝食バイキング。


本日は海遊び、マリンアクティビティの日。
ダラダラ用意をして、集合場所のアウトリガー・アイランダー・ワイキキ・ホテルに行く。
…集合時間の9時になっても迎えが来ない、どうなってるんだ?
心配になって記載の連絡先に何度も電話。

色々と焦り始めた頃、やっと迎えのバスが到着。
…一言の謝罪も無い、コロスゾガイジン。

イラつきながら乗車すると席が無ぇ。
よく見ればかろうじて2席あったが、てんでバラバラ。
座った席の隣の女が甘臭。
頭もフラ付いてるし、何か打ってるんじゃねぇのか?

などとふてくされて見たものの、席があるだけまだ良かった。
この後も続々と乗ってくる始末。席無いのに。
その上運転の荒いハイウェイスピードスター。
立ってる人はかなり辛そうだ。

…なんかこのオプショナルツアー、失敗の予感。


11時過ぎに、カネオヘ湾到着。
バスは船着場に入り、そのまま桟橋を走る。
オイオイ、どこまで行くんだ。
などと焦ると、桟橋の突端で停止。

運転荒い割に遅れが出ているみたいで、運転手が慌てて参加者の点呼を採る。
点呼中、後ろからバスがもう一台到着。
降りた団体の中に阿呆3人を発見。
まぁ来る事は知ってたけど、偶然だったので驚く。

阿呆どもと話してたら運転手に、
「早く船に乗りやがれコンチクショウ」
と急かされる。
っつーかもう海に出るのかよ?

腰も座らねぇまま、トイレ休憩も着替えタイムも無いまま、
船はレジャーポイントへ向かった。


レジャーポイント到着。
だだっ広い浅瀬のど真ん中。…ちょっと待て、ココで着替えるのか?

インストラクターに文句を垂れる。したら、
「服の下は水着で来るように言ってあるハズ」
みたいな事を言われて、あと放っとかれた。
そんなこと一っ言も書いてねぇぞバカ!

…仕方が無く、船の後ろの方で着替える。
俺は良いけど嫁さんがかわいそうだ。
まぁ他にもそんな人は沢山居たみたいだったけど。
嫁さんの着替え中、俺が後ろから見えないようタオルでディフェンス。
その後、俺が着替える。

10年振り位に「パンツ大作戦」を決行中、インストラクターから、
「早く来いよテメェ、ぶっ殺すぞ」
みたいな事を言われてキレる。
「勝手に説明してろサカナ野郎!オメェこそぶっ殺すぞ!!」
みたいな事言って悪態をつく。
なんかもう、始まる前からツマラナイ…。

んで結局、説明会も終盤になってやっと合流。
インストラクターは下らねぇ事を言って盛り上げようとするが、
俺はイラついて仕方が無い。


んでお遊びタイム開始。
満を持して入水。


…冷たっ!?
寒い寒い寒い寒いっ。
無理無理無理無理、無理だってこんな冷水。

かなり風も強く潮も速いがなんとか海に入り、
そのうち馴れてきたので色々と遊んでみることにする。


まずカヤック
とにかく乗り込み、パドルをガツガツと漕ぎまくる。
風と潮でドンドン北に流される。
降りては手で船まで持って行き、また流されて船まで持って行く。

ツマラナイ。
挙句、嫁さんが内股を強打する始末。

カヤック終了。


次にウィンドサーフィンに挑戦。
とにかく板に乗る、
帆の立て方が判らない、
無理矢理ロープを引っ張る、
バランス崩して落ちる。
また板に乗る、
帆の立て方が判らない、
無理矢理ロープを引っ張る、
何か抜けた。

ウィンドサーフィン終了。


仕方が無い、ジェットスキーをするか。
長蛇の列に並んで順番待ち。
待つ間は、寒いので海に肩まで漬かる。外気の方が寒い…。

10分ほどして順番が回ってきたので、早速乗り込む。
俺が前で運転、嫁さんが後ろに乗る。
三角に置かれたブイを5周、レッツ&ゴー。
軽くアクセルを握っただけで、速度がかなり出る。
最初のブイをかなり大回りして焦る。
でもまぁその後は順調にて終了。

ジェットスキーはまぁまぁ面白かったな。
時間があればもう一回やろうかな。


んで次は、と。

…やること無くなってしまった。シュノーケルは完売状態。
バナナボートもかなりの順番待ち。仕方なく海に浸る。


ふと船の裏側を覗くと、1組のカップルが抱き合ってる。


…?
女が泣いてて男が慰めてる。


…何も聞いちゃいないが、何となく理由は判った。

多分まぁ、
「私、望んでいたのはこんなんじゃないわっ!」
的な涙だろう。


だって、俺も嫁さんも一緒に泣きたい位だモノ、マジで。

ちなみにこの頃から、嫁さんが腹痛を訴える。
まだ大丈夫とは言うけどなぁ、心配。
トイレが気楽に出来ない状態だからなぁ…。


やや太陽が出てきて、海上でも少しは過ごしやすくなってきた頃、俺らの名前を呼ばれる。
本日のメインイベント、シーウォーカーの時間。
指示されて乗り込んだゴムボートは、バナナボートを牽引するモーターボートだった。
さっき泣いてた女がドン臭くて中々乗り込めない…。

やっとこ乗り込んで出発。
っつーかむっちゃ飛ばす、70~80Km/hとか出てんじゃねぇの?
落ちたら死ぬんじゃねぇの?

バナナボートを牽引しているため、
真っ直ぐシーウォーカーポイントに向かわず湾内を右に左にドリフト族
5分ほどしたらやっとポイントに向かい始め、やっぱ5分位で到着。

ポイント上の船の甲板に見た顔発見、阿呆3人だ。
3人は丁度シーウォーカーを終えたところらしい。
T丸が奥歯ガタガタいわして震えまくってる。
なんだそんなに冷たいのか?

3人はそのまま、俺らが乗ってきたボートに乗り込んで港に帰ったっぽい。


俺らは与えられたウェットスーツに着替えて待機。
腕の太い現地人から、流暢な日本語で説明と指導を受ける。
暫くすると前の組が上がってくる様子。

…みんなハァハァ言いながら、海からズルズルと這い上がってくる。
何故か皆さん、疲れきった様子。
そんなにハードなのか?


前から順番に入水。
一人一人、肩まで浸かったら宇宙服のヘルメットみたいなのを被せられる。
嫁さんも無事に下に行ったみたい。

んで最後に俺の番。
肩まで浸かってヘルメットを被せられる。コエェ。
そのままはしごをゆっくりと降下。ああ、コエェ…。

インストラクターが耳を指してOKサインを出す。
俺の耳は大丈夫なので、OKサインを返す。
手を捕まれて先導され、みんなの元へ。


集合場所では、1本のロープから枝分かれした部分を掴み、
インストラクターがロープを引っ張って先導するらしい。
んで早速出発。


サンゴ礁の方に引っ張られる。
おおっ、スゲェ綺麗だ、スゲェぞ!
ムチャムチャ感動モンですぞ!!

サカナも大群で泳ぎまくり。
インストラクターにエサを貰い、魚の餌付け開始。
おおっ、魚がものすごく近いところでエサを食う!
そして何より、凶暴だ!?
俺の手のエサを食いちぎる、

その内俺の手も食われるんじゃないかと心配してると、
…案の定噛まれた。
しかも鯛系の魚で痛い。

その後は、感動→餌付け→ビビる→噛まれる、を何度も繰り返す。
20分ほどでアクティビティ終了。


入水と逆の順番ではしごを昇る。
海面から顔を出したら、ヘルメットが異常に重く感じる。
ヘルメットを取ってもらい、甲板に上がろうとする。
うっわ、体重い…。
やっぱり、ズルズルと這い摺りまわる。
俺らの前の組の人々が、ズルズルしてるのを笑った俺を恥じながら…。

俺の後に嫁さんが続き、その後も続々と上がって来る。
最後にインストラクターさんも上がってきて、はしごを片付け始めた。
インストラクター共の話から、うちらの組が最後らしいことを悟る。


イカリを揚げ始めて、エンジンを掛けるまで日向ぼっこを満喫。
この頃から嫁さんの体調が一気に悪化。何よりもトイレに行きたいらしい。
困ったな、戻ったらインストラクターに相談するしかないな…。

航行中、前方に野生のウミガメが顔を出した。
おお、生ウミガメは初めて見たぞ、しかも泳いでいるところとは。


いい加減嫁さんがぐったりし始めたころ、
船が最初にいたジェットスキーとかやってるところに戻ってきた。
船を下りてすぐにインストラクターに相談。兎にも角にも港に戻ることに。
バナナボート牽引用の船に嫁さんと乗り込み、港へ向かう。

港に到着後、嫁さんは速攻トイレへ。
俺はインストラクターと相談して、ワイキキに戻る手配を頼む。


嫁さんが戻ってきて、もう一度着替えにトイレに行く。
インストラクターが戻ってきて、今の時間、ワイキキに戻るバスが無いと言う。
それでもこのインストラクターさん、かなりいいひとで、
とにかくワイキキに向かう人がいないか、港中の人に聞いて回り始めた。

嫁さんが戻ってきた頃、インストラクターさんが一人のじいさんを連れて来た。
「この人は僕の古い友人なんだが、
 彼があななたち2人をワイキキまで送ってくれるそうです。
 それでよろしいでしょうか?」

いえいえ、全然ありがたいです。


んでじいさんの車に早速乗りこむ。
…投網とかいっぱいあるんですけど?

「ああ、彼、漁師だから」

何!? フィッシャーマンですか!?

カッコいいなぁと思いつつも、後ろには椅子が無い車なので、投網の上に座る。
インストラクターさんには御礼を言って出発。


車中、嫁さんは出発直後から熟睡。
漁師のじいさんは無論イングリッシュ・オンリー。
暫く沈黙が続く…。

高速に入るくらいで、初めてじいさんに話し掛けられる。
無論英語で。
わかるわけない。

自慢の笑顔で切り返す。
…あくびをされた。


また暫く沈黙の後、
じいさんが俺が着ていた日本代表のレプリカの胸の「JAPAN」の文字を指差して、
「From Japan?」
と言われる。

「いえーす、あいむじゃぱにーず」
と答えると、レプリカ指差して、
「KIMONO?」
と言って大爆笑。


おおっ!? アメリカン・ジョークか!?
なんと、生アメリカン・ジョークだ!
スゲェ!!


テンションが上がってきた俺は、
じいさんの喋る単語を拾いながら、何とか会話を試みる。
ギリギリながらも、何とか会話を保つ。

スゲェ、俺、今ガイジンと話してるよ。
しかも現地のフィッシャーマン。
なまら感動感激雨霰。

ちなみにじいさんと話した内容は、
じいさんもW杯を見てた事。
最近、かなりの大物を釣ったこと。
最近、爆釣だったこと。

なんと、ホノルルにつく40分弱の間に、3つも会話を弾ませてしまった。


さらに市街に入った辺りで、事故ってる車を見て、
「おぅ! びんごっ!」
っつったら、じいさん大爆笑。
おおっ、俺、外人笑かしたぞ!

快挙!!


じいさんは、わざわざシェラトン・ワイキキ・ホテルの前まで車を着けてくれた。
何ともありがたいことです、感謝感謝感謝。

ボーイさんが、明らかにウチのホテルと関係ないだろうという目で、この古汚い車を見る。
それでも嫁さんをエスコート。流石プロ。

んでじいさんと別れる。
名前とか住所とか聞いておけばよかったな…多少悔やまれる。
一旦部屋に帰り休憩。


嫁さんが小一時間ばかし睡眠を貪った後、プールサイドで軽く昼食。
ヤキソバ不味っ!?


腹をこなしたあとはビーチでマッタリ。
そのうち阿呆3人が来たので遊ぶ。

浮き輪を借りにショップに行ったら、直径3mぐらいのデカイ奴をゲット。デッケェ。
それに乗っていざ沖合い。
目標は悠々とライドしてやがるサーファー共。
さあ流されろ泳げ乗り込むんだ。

不と見るとT丸が乗り気じゃない。
俺の嫁さんの近くで体育座りしてる。
許さん。T丸拉致作戦を決行。
3人で取り囲んで浮き輪の上に乗せて出航。

海の中の方が暖かいので、海上のT丸がガクガクブルブル震えてる。
面白くて笑ってると、気が付くとかなり流されてることに気付く。
そろそろ戻るべきだと判断して戻るが、なかなか岸が遠い…。


戻ってきたら披露困憊。
さらに浮き輪を返す頃には満潮が近づいてきたので、早々に引き上げることに。

部屋に戻りシャワーを浴びて一息。
ホテルから貰っていた赤ワインを、H方に飲ます。
俺、ワイン飲めないんだよね。

5人でハワイ最後の夕暮れに乾杯。

…やっぱ飲めないや。俺は一口で断念。
そしたらH方も止めた。おまえ一番好きじゃん。

H方曰く、
「…牡蠣(カキ)の味がする。」


…はぁ?
俺飲めないけどさ、そんな味しなかったぞ?
周りの奴もそんな味はしないと言う。

とりあえずH方の頭がオカシイという事にして、ある程度飲んでマッタリ。
…嗚呼、明日には帰るのか……嫌だなぁ…。


解散の後、嫁さんと2人でDFSギャラリアに行ってラスト買物。
買い込むだけ買い込む。まぁこんだけ買えば足りるだろう、土産は。


その後、ロイヤル・ハワイアン内のPARADISOっつーレストランで、ハワイ最後の晩餐。
シーフードの旨い店。
んでハワイ最後のマイタイで、ハワイ最後の乾杯。
っつーか今回の旅で、すっかりマイタイにはまってしまったなぁ。
基本的に洋酒が飲めない性質なんだが、
今じゃ、
「ココのマイタイは旨い、ココのは駄目だ」
とか言い始める始末だもんな。
メインディッシュも旨かったな、この店は。
今度来た時もまた来よう。


飯食い終わった後、ABCストア行って、またDFSギャラリア行った。

っつーかギャラリアには一つ遣り残した事が。
5$10分の水圧マッサージマッスィーンに挑戦することを忘れていたのだ。
コレは皆やってて、俺らだけやってなかったのだ。

順番待って中に入る。
うつぶせになってスイッチオン。
日焼けマシンみたいに閉じ込められる。
足元方面から水が噴射。
最初かなりくすぐったいが、その内心地よい感じになってくる。
あー、これはいいぞ、寝そうだ。10分がすぐに終了。

んー、もいっかいやろうか本気で悩む。
まぁこれは、またハワイに来るときにやろう。


その後ゆっくりとホテルに戻り、最後の夜景をマッタリと満喫。
多少、荷物をまとめて、1時過ぎに就寝。