The Return Of The Orange Cowboy
7時くらいに起床。
嫁さんの体調も良ろしいようで。
殆ど無手付状態だった旅行の準備を何とか終わらせ、嫁さんの家事を手伝う。
昼飯食って、時間までボーっと過ごす。
一緒にハワイに行く俺の親に電話をする。
オカンと話してると、急にオカンが叫んだ。
「ちょっと、何してるの！ 髪を…」
何だよ、何なんだよ、何が起きた？
「お父さんが髪を切ろうとしてるから！」
プツッ！…ツー、ツー、ツー。
えー？
実家で一体何が起きているのか、
っつーか出発前に不安を残すような電話の切り方をするなよ。
15時過ぎ、一通り戸締り確認をして出発。
っつーかスーツケース超重い。
いくら２人前とはいえ、出発時からこの重さとは…、
早くも帰国時を憂う。
がんばって何とか最寄駅に到着。んで大船まで行く。
成田Exp.にて、一気に成田を目指す。
おいおい、行きから特急使うなんて何かゴーカぢゃないですか。
大船始発なので、当初貸し切り状態だった車内も、
駅に停まる度に増えてきて、横浜出た時にはいっぱいになった。
…後ろの席（つっても進行方向側）の奴ら（学生？２人）がウルサイ。
何度もデッキと自席をの間をうろうろ。
そのうちデッキに行ったきり帰ってこなくなった。
別に気にしてなかったのだが、
トイレに行った帰りにふとドア付近を見ると、学生がパンツ一丁になってた。
もうアロハモードっすか！？
……あ。そうだ。何年か前にもこんな奴いたな。
T野井とかいう阿呆。
まぁ今回もその阿呆は来るんですけどね。
そういや、その阿呆含めた３人はどこ行ったんだ？
横浜でこの電車に乗ってくるんじゃなかったのか？
とりあえずT野井にメール。
「今どこー？」
「…横浜。」
「何してんの？間に合うのかヨ」
「4時30分に横浜発の、おまえらが乗ってる成田Exp.に乗ろうとした。
横須賀組が4時30分に横浜に着いた。4時に待ち合わせだったのに。
だから5時30分発ので行く。」
…ばかー、横須賀のばかー。
もういい、ほっとく。空港に着いたら連絡せい。
そうこうしているうちに空港第2ビル到着。
…けっこう人いるなぁ、まだ2月半ばなのに卒業旅行とかあるのかねぇ。
検問所でオレンジ色の集団発見。
頭のてっぺんからつま先までオレンジな野郎もいれば、
オレンジ色のバンダナを腕に巻いている程度の者まで様々だが、
14～15人位でなんかウザい…。
とりあえず、無視して出発ロビーに向かう。
JALのカウンターで嫁さん両親発見。ごあいさつ。
搭乗手続きを済ませて、その辺ブラブラ。
4階のラウンジに上がって、ふと下を見て驚愕。
オレンジの人数がスゲェ!?
先程のオレンジ軍団は１小隊に過ぎなかったのだ。
あっちこっちに固まりがあって、全部合わせたら100人近いんじゃねーか!?
観察していると、だんだん気味が悪くなってきた…、っつーか意味が判らん。
見た目的に年齢がバラバラ。
20歳前のギャルっ娘もいれば、50歳過ぎのオッサンもいるし…。
っつーか軍団内で本日初対面同士の人間が多いみたいで、アツく握手したり大声で騒いだり…。
20歳前後のクソガキみたいなのは、肩が触れただけでゴアイサツしてくるし…。
なんかの新興宗教かよ。かなりウザい。こいつら、まさかハワイじゃねーだろーな…。
勘弁してくれよ、マジで。
へんな心配しながら飯屋を探してると、俺の母と妹を発見。
２人ともやはりオレンジ軍団に衝撃を隠せなかったみたいで…。
妹なんか、
「なんかさー、50歳くらいのオッサンに向かって、
みんなが「先生っ、大先生っ!!」とか言ってたんだけど…。」などと、
もはやオレンジが宗教団体であるかのような言葉を聞いたらしく、かなり凹んでいた…。
へこへこしながらしばらく話してると、阿呆３人が成田入りしたらしいので迎えに行く。
３人第一声、
「あのオレンジ何者だヨ!?」
…まぁ気になるわな。多分、宗教団体だよ…。
３人が手続きを済ませた後、とりあえず飯食うべー、となりラウンジへ。
マックがオレンジの若衆に占領されていたので、端っこの海鮮どんぶり屋へ。
大して旨くないのに高いな…。
食い上げた後、ラウンジをブラブラ。
喫煙所でH方がビクッとしてこっちに戻ってくる。
「…力也が居るんだけど。」
「…は？」
「力也だよ、力也。安岡力也。黒あめなめなめの。」
「マジでっ!?」
焦って一瞬ダッシュしそうになったが、そこは抑えてゆっくりと逆側から振り返る…。
…おお、力也だ！
力也デケェよ、マジで。
隣の女は、奥さんなのか愛人なのかまでは不明。
なんだかんだで出国手続きの時間になったので、ぼちぼちゲートに集まる。
そういや前回ハワイに行った時は、T野井が引っかかったんだよな…。
お、T野井はクリア。が、代わりにH方とT丸がアウト。
ネックレス等は外しましょうね…。
この段階でかなり凹む。
周りにオレンジが居るのだ。
同じ時間帯にはホノルル便しかないはず。
つまり俺達は、ハワイでオレンジと共に滞在しなければならないわけで……。
かなりヘコヘコしながら、モノレールで別館に向かう。
指定された出発ゲートでマッタリ。
ちなみに俺と嫁さん、H方、T野井、T丸の５人が、21:45発のホノルル便。
俺の両親と妹、嫁さんの両親の５人が、22:00発のホノルル便。
と分れてしまったのだ。
なので出発ゲートも違う妹に電話。
「おい、今の所、こっちにオレンジ居ないんだけど、そっちどうだ？」
「…いるよ、こっちに沢山。超ウルサイんだけど。殺していい？ 皆殺し？」
…ああ、マジすか。残念だったねぇ…。
ちなみに、嫁さんのお母様情報では、
そっちの便には勝野洋とキャシー中島がいたそうです…。
微妙だな。
飛行機に乗り込み、席を探す。
なんかスッゲェ後ろなんだけど。まぁいいか。
席に着いて、間もなく機長やる気全開モードに突入。
そして離陸。
アディオスニッポン。いざワイハー。
