ハワイは今日も雨だった

…まぁ、毎度の事ながら、俺は乗り物で寝ることが出来ない訳で。
隣で寝たり起きたりを繰り返しながらも、なんとなく寝ている嫁さんを羨ましく思う訳で。
それでも今回はJALリゾッチャにより、ご飯が食えるものが出てきて、多少安心した訳で。
初海外のH方はどうしてるかなぁ、と様子を見に行くと、なんか妙な体勢で寝てる訳で。
そんなこんなしてると、空の向こうがほのかに明るくなってきた訳で。
そろそろ到着か、なんて思ってると機内アナウンスが流れる訳で。


「当機はあと30分ほどで、ハワイ州ホノルル国際空港に着陸いたします。
 なお、現在のホノルルの天候は雨。気温は14度でございます。」


いきなり凹まされる訳で。
降下前に色々と荷物の整理をしてると、嫁さんが鼻をかんだ訳で。
ティッシュが赤くなった訳で。
っていうか鼻血を出した訳で。
まぁ多分、機内の乾燥した空気のせいだろうと、勝手に落ち着いて分析したりする訳で。
そんなこんなでバタバタしたまま、乱気流を突っ切ってホノルル国際空港に到着した訳で。



めっちゃ雨やん・・・

かなり後ろのの席だったため、かなり遅れて降機。
それでもすぐにT野井とかに追い付き、到着ラウンジに行くためのバス停に行く。


自動ドアをくぐり、ハワイの外気に初触れ。

うわぁサムい、なんだよこれ、ほんとにハワイかよ。
ハワイに着いたらすぐに上着を脱ごうかと思ったけど、とてもとても。
結局、ホテルに着くまで日本と同じ格好…。

っつーかバスが来ない…、15分近く待ったろうか。

ふと到着ゲートを見ると、次の便が着陸してた。
やべっ、親たちに追い付かれた!
っつーことはオレンジ軍団に追い付かれた!?
うわぁウゼェ…

しかもなんかその便、俺らがバスで向かおうとしてるビルの方に機体を寄せてるし…。
追い付かれたんじゃない、もはや追い抜かれたのだ。

その後バスが来てラウンジに行くと、俺達が居る所と逆側の入国審査ゲートに、
案の定オレンジ軍団がゴキブリの如く大発生。
しかもあろうことか、だんだんこっちの方に流れてくるし。
勘弁してくれよ、マジで。

ただですら混んでるのに…。
そう、いくらハワイでもこの御時世、かなりの厳戒態勢。
審査官が1人1人ネットリとしつこく丁寧に見ている。

っつーかオレンジでスゲェ引っ掛かってる。
オレンジな奴らは絶対に一般人の倍の時間が掛かってる。かなり邪魔。
もう審査官、
「集団でハワイに何しに来やがった!? 俺達の島をどうするつもりだ、このオレンジファッカー!?」
っつー目で見てるもんな。

っつーか、2、3人で同時に審査官の前に行くのはヤメロ。
親子でも駄目なはずダロ。…って通っちゃってるよ。なんで? 規制緩和


試しに嫁さんと2人で行ってみる。
ジロジロ見られて色々と聞かれて解放。
最後に「夫婦か?」と英語で尋ねられて、照れる俺が居た。

俺ら2人を見て、阿呆3人も一緒でチャレンジ。
ジロジロ見られて色々と聞かれて解放。
何を聞かれたと聞いたら、
審査官「Are you friends?」
阿呆「イエース」
審査官「…No friends.」
と言われたらしい。

何はともあれ、無事ハワイに到着したのであります、隊長!


バゲッジで自分の荷物を探す。かなりてこずるがなんとか回収。
T野井が荷物を探しに行き、そのまま行方不明になり焦る。

空港の到着ロビーに出たところで、阿呆3人とは別行動。
12時過ぎに俺らの宿泊ホテルのロビーで待ち合わせる事にする。

エスカレーターを上がり、I’llのカウンターに行く。
スーツケースを預けて休憩したのち、リムジンバスに乗り込み宿泊ホテルまで送迎してもらう。


…っつーか雨は嫌だねぇ、何よりもサムいのが嫌だ。
…なのに何故、冷房を入れるんだバカ運転手、勘弁してくれー。
なんて凍えながらホテル到着。

そのまま部屋に行けるのかと思ったら、ここでもI’llのカウンターで待たされる。イラ。
んでも実は、ココでオプショナルツアーの申し込みや携帯電話の貸し出しなど、割と重要だった。
仕方がないか…。

色々と金も払い、いざ超一流勝ち組ホテル「シェラトン・ワイキキ・ホテル」へゴー!

エントランスにあるシェラトン・ワイキキのマスコットの亀の像を横目にフロントロビーへ。

広っ!?

ロビーを抜けてエレベーターに向かうと、横道からプライベートビーチ発見!
手前にゃプールまでありやがるぜ!?
っつーかプールサイドバーじゃ、真っ昼間王からトロピカルカクテルを仰ってる白人がゴロゴロ。
うあぁ、スゲェ、まさにリゾート!!

驚きはそれだけに留まらず。
エレベーターが超高速、21階まで2秒半!?
その分、かなり首にGがかかるがね、さすがアメリカンイズム。

部屋は21階ダイヤモンドヘッド・オーシャンフロント。
言葉とパンフの写真だけでもかなりスゴそうだが、さて実際は…。

ぎゃーっ、スゲェ!! スゲェ!!!!????
なんだよコレ、旅行会社のパンフの表紙飾る写真と全く同じ展望じゃんかよ!
言葉通り、ダイヤモンドヘッドも全開フルスロットル!!
海も、ワイキキ・ビーチから一気にカハラの方まで一望!
スゲェー!!

…部屋自体が割と普通なのはシークレットらしい。

ベランダでウットリしてたら、ブライダル会社に電話するのを忘れた。
急いで電話して、予約の時間をずらしてもらう。


12時半くらいになり、ロビーに降りる。阿呆3人が居ない。
暫く待っても来ないので、その辺を探す。プールサイドで発見。
かなりショックを受けている様子。

ショックついでに部屋を見せる。
何故か「ズルイッ」とか「卑怯だっ」とか言われる。


その後、飯を食いに外へ。
前回来たときに毎朝行っていた(朝食クーポンがあったのよ)
ワイキキショッピングプラザ内のレストラン、プラザ・コーヒー・ショップに行く。

…相変わらず日本人への対応が悪いが、ロコモコはそれなりに美味しかった。

オッサン化が著しいH方は、いきなりビールを注文。
「レギュラー?」
とか聞かれて、
「イエース」
とか答えたら、何故か大瓶バドが出てきた。
さすがアメリカン、何でもでかけりゃ勝ち。

マッタリしてたら割とキビしい時間に。
急ぎ足でブライダル会社との待ち合わせ場所へ。

阿呆3人も衣装を借りるのでついてくる。
ブライダル会社が用意してくれたのが普通車だった為、前に嫁さん、後ろに野郎4人すし詰め。
キツいッスよ…。


5分ほど我慢して、ワイキキ・ビジネス・プラザの中へ。
手際の悪い運転手に導かれて、ブライダル会社に入る。

時間もないので、嫁さんは先にエステへ。
阿呆3人はレンタル衣装の合わせに、
俺もタキシードのチェック。

3人のうち、T丸は細身なのですぐに決まる。
が、H方の(白いヤクザエナメル)靴と、
T野井の(白いヤクザ)スラックスが中々決まらず。
結局、アジャスターとか付いてる奴でOKっぽい。
決まった3人はそそくさと退散。

俺は嫁さんを待ち待ち小一時間ばかし睡眠。
…が冷房がキツくて寝れない……。ハワイ人は冷房病が多すぎる…。

しばらく凍えてると嫁さん帰還。
エステ中、ずっと寝ていたらしい…。
ちきしょう、俺だってこの場所が暖かけりゃあ…。

その後、明日の最終打ち合わせ。
今更眠ぃ。寒い+眠い、で体壊しそうじゃい。
まぁそこは何とか耐えて終了。ホテルまで送ってもらう。


衣装をハンガーにかけて、小休憩。

ベランダに出てウットリを繰り返す。


6時くらいに再出発。DFSとかで買い物して回る。

夕飯どこで食うべか~、となり辺りをウロウロ。
結局、どこで食うか困る。
カラカウア通りもクヒオ通りも何かイマイチ…。

ハレクラニの裏通りに来たら、
あの強烈ハワイアンブッフェレストラン・ペリーズスモーギー発見。
んで何故か、判っていながら入る。

一口食って、やっぱり凹む。
マッズゥ…。ブロッコリー固いにょ…。
りあえず油まみれのパスタのみ腹に入れて退散。


油を腹に収めて、俺の両親+妹のホテルに顔を出す。
…っつーか部屋知らねぇ、フロントで部屋番教えて貰う。
1013か、よし。

10階に行き13号室のドアをノック。

…出てこねぇ?
何度ノックしても反応無し、ドンドン叩いても反応無し。

はて…。


もっかいフロントで聞く。
…1003?13じゃねーの?


…………危なっ!?


知らねぇ外人とか出てこなくて良かった、殺されるマジで!

汗かきながら奴等の部屋へ。
明日宜しくと伝えて出てくる。


ホテルを出て、嫁さんは両親のところへ。
俺は阿呆3人とつるんで酒を飲む。っつってもシェラトンのプールサイドバー。
あまり洋酒が得意じゃないが、マイタイは呑めるなぁ。 T丸のチチはヤバかったが。

23時半くらいに解散。

部屋に戻るが嫁さんがまだ帰ってきてない。
嫁さん父のケータイに電話。したら戻ってきた。


ベランダから見る夜景が、マニア垂涎モノ。

ウットリしながら1時過ぎに就寝。


明日が勝負だ。