嫁さんのガッカリ誕生日の巻

嫁さんの誕生日。2人で桜木町に行く。
花束をプレゼントした後、3月に披露宴をしたレストラン「プロヴァンスの木陰」へ向かう。

…それにしても雨風が酷い。っつーか寒くねぇか?
さらに天気の悪い平日だってのに、やけに人が多いし…。
大体、誕生日なのになんでこんなに状況悪なんだ。
とか何とか2人でブツブツ文句を垂れながらワールドポーターズの裏側に向かう。

やっとこさ店の前に着く。
ボサボサになった髪をまとめて、ドアを開けて中に入る。
中扉を開けようとしたときに貼紙発見。
プロヴァンスの木陰・閉店のお知らせ」

…えぇ!? ウッソォ? マジで? 何で何で?
俺らこの前、披露宴したばっかなんだけど?

焦り腑に落ちないまま入店、席に座る。
注文して暫し放心。

……何っつーか、ガッカリじゃん。なんでよー…。

その後、2人でガッカリしながら食を進める。
料理が美味いことが、逆に俺らを切なくさせる。
デザートが出た頃、やっとこさ店内を見渡す。

…あー、あそこで両親に花束渡して、母親泣かしたんだよなぁ。
あの辺りにH方が立って、脂汗掻きながら必死に司会進行をしてくれたんだよなぁ。
あそこで初めて店長さんと打ち合わせをしてぇ、あそこで着替えてぇ、あそこで……


切ねぇ…、たった半年で披露宴を振り返らなければならないのか…、なんかもう泣けてくる。


もよおして中座。
トイレの中にも貼紙。「さよならパーティーのお知らせ」とか書いてあった。

一般人も出席で来るのかと思い、会計時に店員に尋ねた。
すると「主には関わった会社、業者さんが中心」との事だった。
行ってみたい気もするけどね、どうしようか…。

その後はなんとか持ち返し、嫁さんのプレゼント買い物祭り。
俺も生ビールサーバ大購入。