2日目

朝6時起床。
昨晩10時前に寝てしまったが、さすがにこの時間だとまだ眠いね…。
こんなに早く起きたのは、「朝市」をやってるという話を聞いて、
とりあえず行ってみたくなったので。眠気マナコで外に出る。

…寒っ!?
7月下旬で何だよこの寒さは。
浴衣1枚で出てきたことをかなり後悔しながらも、
戻って着替えるのはかなり面倒臭いので続行の判断。

我慢しながら、歩いて5分ほどで朝市に到着。
うーん、遅かったのかなぁ…、開いてる小屋が1つしか無ぇし。
まぁそれでもこまごまと置いてあるので、物色するには事欠かない。
どうせ買わn(ry

でも結局買ってたりする。
トマト1袋(5、6個位)、飛騨ジャガイモ(一口大のジャガイモ、1kgほど)、
椎茸の煮物(かなり美味い)等など、しっかりと買ってしまった、恐るべし朝市。


一旦部屋に戻り温泉へ。朝風呂を浴びて目を覚ます。
朝飯を食った後、もう一度温泉へ行って、入り納め。
部屋でマッタリと片づけをして、9時前くらいにチェックアウトした。
中々良い温泉で、それ以上に良い旅館でした。ココはまた来ようと思う。

車に乗り込んで、旅館主に見送られながら出発。
今日はまず高山市の方に向かって、飛騨大鍾乳洞を見学する。


平湯から大体30分くらいで到着。
駐車場の「普通車はこっちよ」の案内通りに行くと、何故か大型バス用の駐車場に着く等、
多大な怪しさをイキナリお見舞いしてくるわけですが。

普通車の方に停めて車を降りると、誰もいないのに軽食屋や土産屋が超元気。
っつーか店多いし。意味判んねぇ、やる気なくしてるのが普通じゃないの?

古美術商の店も「アンティーク」ならぬ「アンチック」だし。
…怪しいなぁ、ココ。妖怪とか出るんじゃねぇか?

なんかもう怪しさが毛穴から染み込んでくるんじゃないかと。
そんな事を思いながら受付へ。大人1人1,000円也。
そのまま「←鍾乳洞」の看板通りに行こうとすると、受付の人に
「まずは『大橋コレクション館』へ行って下さい」
と言われる。なんだそのコレクション館って。
まぁこっちは1,000円も払ってるんだ、観れる物は全部見てやるぞコノヤロウ。


渡り廊下を渡って、大橋コレクション館に2階から珍入。
そして嫁が一言「趣味悪っ!?」

…要はアレですよ、ココの鍾乳洞を発見した金満・大橋さんの自慢のお宝ですよ。
美術品・装飾品の数々、陶磁器・象牙細工・化石の山々…。

んで何かね2階を一通り観たんですけど、微妙なんですよ、お宝の度合いが。
愛新覚羅溥儀が死ぬ直前に飲んだ"とされる"茶器」とか
徳川慶喜が使っていた"とされる"肘掛」とか
「チンギスハーンが通りすがりの子供にあげた"とされる"宝剣」とか。
なんか"とされる"ばっかり。曖昧だなー。


1階に下りても大橋氏の趣味の悪さは大爆発。

2億円の金塊。

象牙と大理石で作ったパルテノン宮殿の模型。
他にも掛け軸、壷、宝石貴金属などなど。まさに宝の山。
っつーか、海賊のアジトかっちゅー話ですよ。


無駄なモノを観たガッカリ感というのか時間の浪費感というのか、
なんか落ち込み気味で館を出る。

まぁ気を取り直して行きましょう、ココからが本番ですよ。
メインイベント、鍾乳洞へ。

入って早速、道が狭くなる。
全体的に湿っているので足元はカナリ滑る。
狭い階段を上がるとちょっと広くなって、真ん中に池がある。
自然に出来た地底湖的なモノかと思ったけど、どうやら人工物っぽい。
こういうの作られると引くんですけど…。

そんな俺の心を嘲笑うかのように、この後次々と襲い掛かる人工物。

いやね、鍾乳石自体はホンモノなんですよ、多分(それまでウソだったら、もう詐欺だし)。

頼むから「普通にライトアップ」出来ないかな?
なんで赤や青の蛍光灯で照らすんだろう、挙句の果てにはブラックライトまで使ってるし。
明らかに安っぽい。

自然に出来た鍾乳石に、勝手に「飛騨の竜宮城」とか「ローマの宮殿」とか名前付けてるし。
っつーかそうは見えないし。
「ナイアガラの滝」とか書いてあるからコース外れて行ってみたら、単なる誘導排水溝だし。
明らかにふざけてる。


30分くらい掛けて、全洞穴をクリア。
外に出てかなりガッカリしながら車に戻る。
総評としては「他の鍾乳洞もこんなモンなら、俺は二度と鍾乳洞に近づかない」です。
かなり期待してたんだけどな。

なんかさー、誰か怒ったりしないのかな?
鍾乳洞って大変なモンなんでしょ?
大橋の阿呆が勝手に「竜宮城」とか名前付けてハデハデライトアップかました鍾乳石だって、
出来るまでに何千年とか何万年とか掛かってるわけでしょ?
一応、貴重なモノっつー部類に入るんだよな?
それで遊んでふざけた名前付けて、犯罪にならないのはおかしいと思うんですけど。
政府何してんの?


そろそろ眠くなってきた頭をボリボリ掻きながら、車は一度、平湯に戻る。
なごり惜しむように町中を通って、昨日ビックリこいた神の湯の道から、
トンネルではなく山越えで乗鞍高原を目指す。

道は一部がかなり狭く、そのくせ向こうからダンプとかが結構来るのでシンドイ。
さらにテッペンの安房峠付近はかなりの濃霧。
晴れてれば向こうに南アルプス連山が見える絶好のビューポイントなんだけどね。
それよりも道を見失わねぇようにしないと。

しかし、途中からあるはずの「上高地乗鞍林道」が一向に見つからない。
出てきたところはトンネルの向こう側。松本市方面。

行きで5分くらいで通った道を、わざわざ山越えで30分近くかけて来て、
なんやおれアホやなぁ。ははははは。

まぁそれでも少々遠回りながら補正は効いたのでOKですがね。


乗鞍に向かう途中で、白骨温泉に立ち寄る。沢渡から県道で白骨温泉郷へ。
三十三観音の前で案内標識を確認して、泡の湯っつー旅館へ。
まぁ高級旅館らしんだけど、立ち寄り湯は1050円。

嫁さんと時間を決めて、いざ男湯へ。

浴場はかなり滑る、温泉の成分のせいだろうか。
内湯の湯船の檜もかなり滑って危ないかも…、実際、おっさんがすっ転んでたし。

温泉自体はかなり良いものかと。
ただややぬるめなので、露天風呂は寒かったですな。


さて、暖まってリフレッシュ完了。
小雨の降る中、林道を突き抜けて乗鞍高原へ。
ここの「いがや」っつー蕎麦屋で昼食。

平日昼間だっつーのにやや混み気味。
すぐに座れたのだが、注文してくるまでに30分くらいかかっただろうか。
まぁ田舎のほうの食堂なんて急ぐなんて言葉知らないから仕方が無いっちゃー仕方が無いんだけど。

注文したのはそば定食。

ざるそばにそばおやき、鱒の押し寿司が付いて1,200円。

いまいち調べないで行った俺も悪かったんだけど、そばがおいしくなかった。
要は田舎そばって奴で、俺にはダンボール食ってるようにしか感じないのよね…。

鱒の押し寿司も、酢が利きすぎてて味がよく判らなかった。
そばおやきだけは食えた感じ。


なんか微妙な感じで食い上げ、いそいそと松本まで戻る。
んで高速道路をかっ飛ばして甲府南ICで降りる。
このまま南下して精進湖本栖湖方面を目指す。

途中、果物農家を訪れ、ぶどうを箱いっぱい(10房くらい?)と桃を購入したり。

上九一色村を通って興奮したり。富士山を横目に朝霧高原で牛乳飲んだり。


そんなこんなで富士宮市に夕方近くに到着。
富士宮の焼きそばを食ってみたかったので。
んで適当な店に入り、焼きそばを食う。

うん、まぁ旨いけど。
強烈に、ってわけじゃないね…。期待しただけガックシ、ですか。

後はもう、東名高速をかっ飛ばして、一気に自宅まで帰る。
22時くらいだったろうか。もう疲労困憊過ぎ。死ネル…。