Nightmare
夜中の3時ごろ、あまりの寒さに震え起きる。
便所から外を覗くと吹雪じゃないか!?
そりゃ寒いわ。
俺だけにストーブを向けて布団に入る。
………クッチャクッチャクッチャクッチャ。
…なんだ?
音のほうを見ると、寝てるH方の口が動いている。
…何食ってんだ?
朝起きると、外は一面の雪だった。
あぁ、寒いよう。
昨日の夜のことをH方に聞く。
この音はT丸も聞いたそうだ。
H方は知らないらしい。
討論の結果、H方は霞でも食っていたんだろう、と言うことになった。
そうか、お前は仙人だったのか。
旅館を出た途端、また雪が降り始めた。
駅に近づくに連れて、それは吹雪になっていった。
朝飯は駅弁にした。
売店のおばちゃんの話では、大体この辺では3月中旬に最後の雪が降るのだという。
多分この雪は、今年最後の雪だろう。と、聞かされ、なんか感動してしまった。
駅弁は美味かった。やっぱ米は東北に限る。
■余目駅(第16投)
実際は余目行きの電車の中で決定。
俺が投げる。
1。
坂町に決定。
この羽越本線は途中、ウチのばあちゃんちの近くを通る。
3人に話して寄ってもらう事にした。
酒田で乗り換えて、余目に到着。
駅から歩いて3分くらいで着く、東京だったら何とも好条件の家だ。
久々にあったばあちゃんは、結構元気だった。
去年会った時には寝こんでいたので心配していた。
特に出せるものが無いので、ラーメンでも取る。
ばあちゃんに無理させたく無いし。
ラーメンを食っているときに、じいちゃんが帰ってきた。
じいちゃんは元気者で、今でも仕事をしている。
ラーメンを食い終わって、話をした。
H方とT丸が横須賀から来たと知って、戦争の話になった。
時間があるなら泊まっていきたいが、そう言う訳にもいかないので、早々においとました。
夕方近く、村上に着いた。
多少時間があるのでローソンで買い物。
ふと駅の天井を見ると、
コジコジに出てくる先生の頭に付いているヤツ見たいなのがあった。
タバコの自販機には、
イブサンローランのパッケージに「いぶさんおーらん」と、書いてあった。
謎多き町、村上。2度と来ることは無いだろう…。
■坂町駅(第17投)
実際は坂町行きの電車の中で決定。
H方が投げる。
2。
新発田に決定。
T丸が投げる。
5。
新潟に決定。
日も暮れたので、本日は新潟で宿泊。
■新潟駅(第19投)
実際は新潟行きの電車の中で決定。
T野井が投げる。
4。
明日の1番列車で吉田に向かうことで決定。
5時半頃、新潟についた。今夜はココに決定。
やっぱり交番にホテルを聞き、ビジネスホテルを紹介してもらう。
ツインルーム1部屋7000円。安い!
1人3500円じゃん。ナイス新潟。ナイスシングルイン。
部屋割りで何故か、
煙草を一番嫌う俺と、タバコをこよなく愛するT丸が同部屋となった。
吸ったらローキック。
取り敢えず一息ついて、街へと繰り出した。
酒を呑む前に、腹に何か入れたい。
どうでもイイような中華屋に入る。
ホント、どうでもイイ味だった。
せっかく駅前にあるのに……。もっと頑張れよ。
酒を呑めるところを探して、新潟の町をウロウロ。
ウロウロしていると、特にT野井の興味ををそそる店を大発見。
その名も「居酒屋・三国志」。
しかし中は大混雑。
席が空くのを待つ気にはなれないので、後ろ髪引かれる思いで後にする。
適当な店を発見。取り敢えず入ってみる。
いきなり犬のお出迎え。可愛いのう…。
しかし、つまみは不味く、俺はその殆どを犬にあげてしまった。
30分くらいで、早々に店を出た。
もっとイイ店は無いのか?
H方が呼び込みから情報をゲットし、その店に行く。
まぁ、普通。味も値段も。
特筆すべき点は何も無かった。
H方のテンションが上がってきた。
どうしても風俗に行きたいらしい。
一旦ホテルに戻り、金を調達する。ヤレヤレ……。
さて、気を取りなおして、風俗探し。
この件に付いてはもはやH方に任せた。
しかし緊急事態発生。
大体の店が1時を境に閉まり始めたのだ。
あせる俺達。
一人の呼び込みが話しかけてくる。
45分10000円の所を9000円に負けてくれるそうだ。
「じゃあ、ココでイイか?」
……この判断がいけなかった。
いわゆる「ヌキサロ」だったのだ。
この後は話したくない。
真っ暗な闇の中、俺の意思とは裏腹に元気な下半身がいた…。
いろいろな事を考えながら、
「あぁ、「水難に注意」ってこれだな」って思った……。